日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

謎の独立国家ソマリランド

アフリカ東北部にあるソマリア国内に ソマリランド共和国という自称国家がある。 国際社会では認められていないが、複数政党制の民主主義国家であり、 紛争もなく、外国人でも普通に一人で街を歩ける平和を保っている。 お隣のプントランドは、同じソマリア内にありながら、 銃声が街中に四六時中轟く危険な海賊国家だ。 ソマリランドプントランドも他のソマリアも 人種や宗教、言語も同じソマリ人が暮らす。 部族ではなく氏族の違いによる社会は、まさに目から鱗のような話であった。 <「謎の独立国家ソマリランド」 高野秀行著 集英社文庫