日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

新聞・TVが消える日

言うまでもなくインターネットが猛威をふるっており、新聞・テレビがその脅威にさらされているのである。日本の広告費でみれば、インターネットは既にラジオ、雑誌を超え、今年にも新聞を、数年後にはテレビをも追い抜いていくと予想されている。まあ、実際のところ新聞もテレビも全くなくなることはないだろうけれど、そのあり方は今とは違う方向にいくんでしょうね。

読売新聞や毎日新聞の記事はヤフーのポータルサイトに提供されているし、産経新聞に至ってはマイクロソフトにどっぷりだ。お金を出して新聞を買って記事を読む時代から、インターネットで興味のある記事をクリックして読む時代なのである。情報はタダ、という認識に変わりつつある。大変な時代だ。

しかし、インターネットの将来もパーフェクトではない。例えば、インフラの問題だ。ネット上の情報量はまさに驚異的に膨れ上がっている。このままのペースで増え続けていけば、間違いなく日本のインターネットのインフラはパンクしてしまうのだ。さらに電力消費の問題もある。インターネット関連による消費電力は2006年で全消費電力の約5%という。これが現在の勢いで急増していけば2025年には約20%に跳ね上がってしまうらしい。これを原子力発電所の増設によってまかなうとすると22基が必要になるそうだ。実に恐ろしい。

とかなんとかいう文章をここに書いてるのも矛盾してるか?

<「新聞・TVが消える日」猪熊建夫著 集英社新書