日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

誰も書かない中国進出企業の非情なる現実

基本的にODAは援助した国の企業がその事業の受注を受けるのが世界の常識だが、 日本から中国へのODAに関してはアンタイドローン方式といって 援助された中国側が受注企業を選定するというおかしなことになっている。 法治国家ではない中国では国の実力者がその権限を握っているわけだから 日本企業はそうした人脈を築くためにあの手この手の賄賂を渡す。 それでいて中国は日本に対して感謝するどころか、バッシングの嵐だ。 経済至上主義の羽仁前中国大使を筆頭に、 これまで中国にモノ言うことをせずに言われるがままの政策を行ってきた 歴代の中国大使の言動も酷い。 中国でビジネスをするには底なしのチャイナリスクがつきまとうものなんだから もういい加減、あの国とつきあいをするのをやめてもいいんじゃないか、とさえ思う。 <「誰も書かない中国進出企業の非常なる現実」 青木直人著 祥伝社新書>