最近テレビを観る時間があまりなく、自宅のHDDには録画した番組がたまっている。 先日、NHK-BSプレミアムで放送された浜田省吾のライブスペシャル番組もまだすべては観ていない。 でも、高校時代によく聴いていたハマショーの曲は懐かしく、好きな曲ばかりだ。 聴いているうちに自然と興奮してくる自分がいた。 そして今聴いても、そのメッセージ性の強い彼の詞は色褪せてはいないと思った。 浜田省吾60歳、未だ健在だ。
有名だからといって人に敬意をもって接してもらえるとは限らない。 金を持っているからといって人に尊敬されるわけではない。 喧嘩が強いからといって人に慕われることはない。
人が敬い、慕い、親しみを感じる人物とはどんな人間だろう。 国家や民族に関しても同じように考えてみたらどうだろう。
先の大戦が終わり骨の髄から戦争に嫌気がさし、 世界中の人々が二度と戦争という愚行を繰り返さないと肝に銘じたはずなのに 東アジアの空気の中にさえ争いと戦さの匂いがかすかに漂ってきていると感じないか。 インターネットという新しいメディアが 子供の戯れのような言い合いから始まる暴力を煽ってないか。
まさか、という緩みが蔓延してないか。
世界は優しく愛に満ちた人達だけがいるわけではなく、 どうしようもなく卑劣で愚かな人間や 闇が存在していることも子供に教えなくてはいけない。 ナイーブなままでは生きていけない。 しかし、それでも圧倒的多数の人々は思慮を持ち、 静かに調和の中で暮らしている。
このことを子供に伝えなくてはいけない。 子供だからといって純粋で無垢のままの存在ではない。 その白紙のページに何が書きこまれ、どう染まっていくかは大人しだいだ。
そして大人だからといって、 ただ年をとる以外に何かを学んでいるとは限らない。 by Syogo Hamada