日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

「日本書紀」が隠し通した天皇の正体

日本人にとって天皇とは何か。それは祟る王なのだという。祟る王だからこそ、敬われ、恐れられ、守られてきたのだ、と。なかでも初代神武、10代崇神、15代応神の「神」の名がつく天皇は最も祟る王だったという。もっとも通説では神武天皇崇神天皇は同一人物といわれているが、著者は神武天皇応神天皇こそが同一人物で崇神天皇応神天皇は同時代人だったと推理する。天皇とは何かを考えることは日本人とは何かを考えること、なんだろうか? <「『日本書紀』が隠し通した天皇の正体」 関裕二著 廣済堂文庫>