日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

あっと驚く!「高給」「薄給」の真実

一年の半分だけ出勤して実動一日5時間、1日1食の単純作業するだけの給食調理員の年収900万円で退職金2800万円。民間のバス運転手の平均年収が400万円程度に対して、大阪市バス運転手1400人のうち211人が年収1000万円以上。公務員さまさまだ。また平均給与世界一といわれるテレビ民放キー局社員の給与は初年度で700?800万円、2年目に早くも1000万円を超えるのに対して、下請けの制作プロダクションではプロデューサーにどつかれ週3日徹夜して365日休みなく働いて年収240万円とか。「本当はガッポリ」な人は静かに働き、「実はカツカツ」な人も余計なことは言わない。誰も言わない他人の給料の秘密がわかる。

また、少し前にベストセラーとなった「さおだけ屋はなぜ潰れないか?」(光文社)では、タイトルの疑問についてコンタクトしてきたお客さんに対して次々と新しい営業をかけて単価を上げ、仕入れコストも非常に安いため想像以上の利益を得ていると説明されていた。が、なにか疑心暗鬼というか納得できなく物足りなさを感じていたのだが、その答えともいうべき説明も。曰く、さおだけ屋にはほとんど2種類しかない。ひとつはアウトロー集団でもうひとつは防犯グッズやリフォーム業の会社がさおだけ屋を装ってるもの。前者は、昼間行商のフリをしながら見知らぬ土地を観察しターゲットを定める「窃盗のロケハン」であったりするのだそうである。後者は自宅前で会話しながら高額なリフォームや防犯強化工事などの営業をおこなうのだそうだ。どちらにしろ悪質な奴らなんである。

<「あっと驚く!「高給」「薄給」の真実 別冊宝島編集部著 宝島SUGOI文庫>