日出づる国の片隅で。

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裁かれた命 死刑囚から届いた手紙

裁かれた命 死刑囚から届いた手紙

裁かれた命 死刑囚から届いた手紙 著者:堀川惠子 価格:842円(税込、送料込) 楽天ブックスで詳細を見る

強盗殺人事件の犯人として 逮捕され起訴され死刑判決を受け執行された死刑囚。 その彼から、死刑を求刑した検事に届いた手紙。 そこに書かれていたのは怨嗟や憎悪ではなく感謝の気持ちだった。 強盗殺人という罪は断じて許されるべきものではない。 しかし、人が人を裁くとは。 罪を償うとは。 死刑制度とは何かを考えさせられる。 担当検事が別の死刑裁判の証人として語った言葉が重い。 “犯人がどんな残虐な行為で人を殺したとしても 国家は決して同じことをしてはならず 残虐ではない人道的な方法で罰を与えなくてはならない それが国家の矜持である” <「裁かれた命」 堀川恵子著 講談社文庫>