日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

天皇家一八○○年の謎と秘められた歴史

日本人である限り、やはりどうしても一度はじっくり考えてみたい天皇。初代神武天皇から125代今上天皇まで、万世一系と言われてきたが、この本ではバッサリ天皇家万世一系ではないと断じている。歴代天皇の中で、神の名をもつ天皇が三人いるからだ。初代神武天皇、10代崇神天皇、15代応神天皇であり、この三人の天皇こそ新王朝の始祖である、と。天皇の歴史はまさに権力抗争や陰謀など、ドロドロの世界の上に現在の天皇制が成り立っているってことは理解しておきたいと思った。

<「天皇家一八○○年の謎と秘められた歴史」 鈴木亨著 静山社文庫>