日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

誰も国境を知らない

日本の国境にはかなり興味がある。 実際、これまでに宗谷岬納沙布岬、与那国・西崎、波照間・高那崎、そして対馬へ 足を運んだこともある。 けれど、北方領土竹島の地を踏み、 沖ノ鳥島尖閣諸島を肉眼で見るために出掛けた著者の行動力には脱帽するばかりだ。 この夏、僕は石垣島・新川漁港で著者とニアミスしていた。 鳩間島で少し早目の夏休みを楽しんだ後に立ち寄った僕に対して、 尖閣諸島へのツアーに参加するために訪れていた著者。 なんだか奇遇だなと思うと同時に僕とは違うその情熱に驚いた。 <「誰も国境を知らない」 西牟田靖著 朝日文庫