元プロ野球選手を例えにだして、「カツノリ」は永久に「古田」になれない、それは素材が違うからだと言う。
しかし「古田」が「カツノリ」になる可能性は限りなくある、いい環境がなければ才能も花開くことはないのだ、と。
それを言っちゃあお終いでしょ感たっぷりなのであるが、進化論のダーウィンの「生き残ったのは強い種でも優秀な種でもない。環境の変化に対応できた種である」という言葉を出し、自ら変化することができれば「できる人」になれるような気にさせてくれる。
「成長するためには、昨日までの自分を捨てなくてはなりません。自分の一部を捨てるのではなく、自分のすべてを捨てる必要があるのです。そうでなければ新しい自分に生まれ変わることはできません」
全否定による可能性の創出か?
ツッコミも入れたくなるが、なんだかやる気にさせてくれる不思議な本だ。
<「採用の超プロが教えるできる人できない人」安田佳生著 サンマーク文庫>