日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

プロ野球が殺される

いま日本のプロ野球に基本的に贔屓チームを特に持たない僕は、昔のようにどこかのチームに肩入れして熱く応援するなんてことができなくなってる。でも実際のところプロ野球人気は低迷してるんだろうか? 確かに巨人戦のテレビ中継は前みたいに視聴率を取れなくなり、中継されないことも多いみたいだけど、僕が球場に足を運んで観てたパリーグの試合はいつも閑古鳥が鳴いていた。テレビ中継なんてないのが当たり前で、たまに放送してたラジオ中継を雑音まじりに必死に聞いていたもんだ。それに比べて今はどこの球場もそこそこに観客が入ってるし、巨人戦でなくともテレビで観ることだってできる。僕的にもプロ野球の現状には問題も多く不満もあるが、著者が言うようにプロ野球人気の低落はとまらないって気はしないんだけど、な。

<「プロ野球が殺される」  海老沢泰久著 文春文庫>