日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

偶然のチカラ

人生に起こるさまざまな事柄は、偶然のようにみえ、一方では運命とも思える。身にふりかかる幸不幸をどう考えるべきなのか。占いや宗教、スピリチュアルなことも取り上げている点はあまり興味を覚えないが、確率論的な内容は大いに納得した。曰く、うまく生きる秘訣はなるべく選択しないですますことである、と。すべてはなるようになる。世の中にはどうにもならないこともある。自分の身に起こったことをすべて必然と考える。起こることは起こるし、起こらないことは決して起こらない。まさに、なんくるないさ精神が重要なんだろ。

<「偶然のチカラ」植島啓司著 集英社新書