日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

歩いて見た太平洋戦争の島々

ガダルカナルラバウルニューギニア、トラック諸島、パラオ、フィリピンなど 太平洋戦争の激戦地であった島々を訪れ、生存者の証言等を交えながら 現在の状況をふんだんな写真と共に伝えるルポルタージュ。 多くの日本人が亡くなり、未だ150万人以上の遺骨が帰国されていないという現状を改めて考えた。 なかでも硫黄島(正確にはいおうじまではなくいおうとう、らしい)については いまなお1万体以上の遺骨がこの島の地下に眠っているそうだ。 一体、この国の政府は何をやってるのだろう? 島全体が自衛隊の基地となっており、許可なく立ち入りすることはできないとはいえ この島はわが国・日本の領土ではないか。 自国の責任でもって解決できるはずだろう。 この国に対して、憤りを感じずにはおれない。 そして、戦争は、絶対に嫌だ。改めてそう思った。 <「歩いて見た太平洋戦争の島々」 安島太佳由著/吉田裕監修 岩波ジュニア新書>