集落から一周道路を10分ばかり歩いたところにある屋良浜は、島でいちばん大きく広いビーチだけれど、基本的に人は少なくプライベートビーチみたいなもの。そこの木陰は僕のいちばん大好きな場所のひとつだ。寝転がりながらオリオンビール飲んで本を読んで、気がむけば海で泳いだりシュノーケリングしたり、お昼寝したり。波の音を聞きながらまったりとした時間を過ごすのはまさに至福だ。 まもなくこの島をでる時がやってくる。今回の旅ではいろんなことを考えるつもりでやってきた。仕事のこととか、これからの人生についてとか。でも、結局何も考えられなかった。なんだか、そんなことどうでもいいような気がして。なるようになるか、なんくるないさ。できないこと考えても仕方ないし、手に入らないものを追い掛けても仕方ないし。目の前のこと、ひとつひとつこなしていけばいいか、と。