日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

悲しくも笑える左利きの人々

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左利きの定義って、なんだろう。

僕自身、基本的には右利きだけれど、何かをやるときに時々左利きがでてきたりする。

食器の洗い物をする時とか、自転車の駆け乗りっていうのかな?ちょんちょんちょ?んで乗る時とか、

ビンの蓋をあける時とか、たぶんスノーボードに乗る時も。

ゴルフは右だけど、野球のバッティングは左打ち。

携帯でメール打つ時も左手だ。

けれど、お箸を持つのも字を書くのもボールを投げるのも右手だから

基本的には右利きだと言える。

その点、純粋な左利きの人たちっていうのは相当不便な思いをしているらしい。

ハサミが使いづらいとか急須はいれにくそうだとか、前から知っていたことも多いけれど、

この本を読んで初めて知った目からウロコのような話もあった。

そのひとつが、にぎり寿司。

桶の中に並べられたものでも、江戸前風にカウンターにおかれたものも、

そういえばにぎり寿司って左斜め上に向いて並んでいる。

右手で箸を使うにしろ、右手で直接つまむにしろ、食べやすくできているのだ。

逆に左手の場合、どうにも食べにくそうである。

そんなところにも左利き差別があったのかと感心?されられた次第である。

1時間足らずでサクッと読めてしまうのでちょっとした時間潰しに読むには〇

 (「悲しくも笑える左利きの人々」渡瀬けん著 中経の文庫)