日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

石原莞爾と満洲帝国

満洲帝国に夢と野望を抱いた石原莞爾。そしてもう一人の偉人、甘粕正彦は、映画ラストエンペラーで演じた坂本龍一のイメージがかなり強く残ってるんだけど、共に興味深い人物である。歴史にifはないと言われるけれど、石原が東條英樹と対立しなかったら、東條英樹が権力を握らなかったら、日中戦争、日米戦争は果たして起こりえていただろうか? いや間違いなくその後の日本の歴史、満洲の歴史は違ったものになっていただろう。ユダヤ避難民の安住の地を造る計画もあった満洲の地にもしかしたらユダヤ国家が誕生していたかもしれない。そうなればイスラエルパレスチナ問題も変わったものになっていただろうし、世界史が大きく塗り替わっていただろう。 <「石原莞爾満洲帝国」 『歴史読本』編集部編 新人物文庫>