日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

結婚難民

30代、未婚、子なしの女性を負け犬と定義され流行語となったけれど、負け犬たちは勝ち犬=既婚女性にひれ伏している様子は微塵もなくむしろ負け犬という言葉を笑い飛ばす余裕すら持ちあわせていそうである。それに比べてネット世界で「毒男」と」呼ばれる独身男達はある意味悲壮感をも感じさせてくれる存在だ。格差社会の中でワーキングプアな男達は結婚したくてもできない現状がある。そうした中で、徹底して未婚男性を応援する内容となっているのが本書だ。圧巻は第2章の結婚してはいけない13の女の章。サブタイトルは「『壊れかけの女』にご注意」だ。

1)家賃より高い靴に散財する「ルブタン女」 2)骨と皮でもまだ痩せたい「絶食女」 3)セレブのエコ生活に心酔する「超エコ女」 4)行く末は新興宗教一直線「スピリチュアル女」 5)男の正気を吸い取る「クーガー女」 6)性さえもファッション「『Lの世界』女」 7)下手をすれば殺される「デートDV女」 8)笑いながら手首を切る「リスカ女」 9)朝から晩までネット三昧「ギーク女」 10)変身願望が止まらない「週末激変女」 11)将来の介護は期待できない「通い婚女」 12)完璧主義が止まらない「プチ整形女」 13)関心事は子供の成長より自分の成長「スキルアップ女」

端的に言えば、自己中心的で自分の主義主張や自分のやりたいことを通すためなら家庭を顧みない女のことらしい。確かにいるいる、とは思うけど、この著者、女性のくせして世の女性に喧嘩売ってるみたいで、刺されたりしないか、逆に心配だ。

<「結婚難民」佐藤留美著 小学館101新書>