反戦と抵抗のための文化論 天皇と日本国憲法 [ なかにし 礼 ] 価格:896円(税込、送料無料) (2017/1/22時点) |
旧満州に生まれ、少年時代に引き上げ船でからがらに日本へ帰国。 5年前に食道がんが見つかり、」手術を拒否し陽子線治療で克服。 そんな人生経験を通じて培われた反戦、反原発の強い意志はよくわかる。 しかし、長嶋茂雄と松井秀喜が国民栄誉賞に選ばれたこと、 2020年に東京オリンピックが決まったことを手放しで賞賛する意見には納得できない。 国民栄誉賞などという与党の人気取りのための、 日々真面目に生きてる多くの人間をバカにしたようなものを僕は認めないし、 これを「立小便もできなくなる」と拒否した福本豊の態度にこそ共感する。 また2020年東京オリンピックは 「最後のたった一人になったとしても私はこれに反対する」と言った 久米宏に僕は賛同する。 <「天皇と日本国憲法」なかにし礼著 河出文庫>