日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

釜ヶ崎から

釜ヶ崎から

釜ヶ崎から 著者:生田武志 価格:972円(税込、送料込) 楽天ブックスで詳細を見る

野宿者支援活動を続ける著者の体験記。 いわゆるホームレスと言われる人たちについて、 公園などを占拠して生活することや 働かずして日々を過ごすことに関しては否定的な見方をしていたが そこに至る事情は人それぞれで同情してしまう部分もある。 この本には書かれていないが 風俗で働く女性などは、 ごみ箱を漁って暮らすより体を売るほうがマシだと思っている人も少なくないのではないかと思った。 そういう意味では風俗産業もある意味、必要なのかもしれない。 とにかく働きたくても仕事がない、働くことができない。 そんな事情の人もいるのだと思えば、ホームレスに対する見方も変わってくる。 いつ、自分自身がホームレスになるかもわからないんだし。 <「釜ヶ崎から」 生田武志ちくま文庫