日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

昨日、高校時代の同窓生の友人Kから数年ぶりに電話があった。 同じく高校時代の同窓生の友人Tの妻から喪中ハガキが届いた、と。 理系だったTとは同じクラスになったことはなかったが、 Kを通じて親しくなり共によく遊んだ仲だった。 Tとは、3年前、学年全体の同窓会で顔を合わせたのが最後になる。 喪中ハガキには、今年1月に他界し、本人の遺志により葬儀は身内だけで行ったそうだ。 ということは突然の事故死ではないようだが、死因は不明だ。 Kは一緒に、Tが住んでいた千葉まで線香でもあげにいこうと行ったが、 Tの実家は千葉ではなく堺だ。 千葉の家には仏壇はあるのだろうか。 お墓は堺にあるのかも知れず、家族はそれを望んでくれるのかもわからない。 何人かの高校時代の友人にも聞いてみたが、誰ひとりTの死を知っていた者はいない。 あまりにも情報が少な過ぎる。 祖母や父親の死は、体験してきたが、 同じ青春時代を過ごした同い年の親しかった友人の死は初めてだ。 そう言えば来年、僕は親父が亡くなった年齢を迎える。 自らの死というものが現実味を帯びてきたなと思う。