日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

日本一不便な集落で。

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11時石垣発大原行きフェリーに乗船。 大原港にはツアー客を乗せる立派な観光バスも停まっているが 僕はオンボロの小型バスに乗り込む。 バスは揺れる揺れる。読書もできない。 西表島を東から西へ延々ひた走る。 上原港でさらに、ショボいハイエースに乗り換えさせられる。 白浜着は13時21分。 13時20分発のフェリーが出発していたが、 僕らの姿に気づいて引き返してくれた。 接岸してくれてそこへひょいと飛び乗る。 なんとか間に合った。 このフェリーを逃せば次は17時50分発までフェリーはない。 なんにもない白浜で4時間以上も時間を潰さずにすんだ。 フェリーは10分ばかりで船浮に到着。 西表島にありながら陸路では行くことができない船浮は おそらく日本のなかで最も不便な集落だろう。 コンビニどころか商店すらない。 雨もポツリポツリ降ってきた。 宿にチェックインするが宿泊客は僕一人。 さて、なんにもすることないぞ。 日本一寂れた集落で過ごす寂しい時間が始まった。