日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

何が起こるかわからぬ首位攻防戦、いよいよ。

埼玉西武ライオンズの背番号13、西口文也投手は、 今のプロ野球界において最も嫌いになれない投手のひとりだ。 これまでの成績をみれば一流の成績を残しているのは間違いないものの、 同一チームに松坂大輔が入団してきたり、涌井秀章の台頭があったり。 常にエースとしての立場にはなりえなかった、その運命性。 そして9回2死までノーヒットノーランで抑えながら、あと一人にヒットを打たれ 無安打無得点試合の大記録達成を2度も逃しているその物語性。 さらに9回を終えて一人のランナーも出さずに抑えながら、攻撃陣が1点も取れず延長戦に突入。 10回にヒットを打たれて三度、大記録達成を逃しているその悲劇性。 僕にはどうにも憎めないのだが。 現役生活19年に渡り積み上げてきた勝利数182。 日本プロ野球最後の200勝投手に最も近い男と呼ばれる彼だが、 僕の希望的予測では、あと一歩200勝に届くことなく引退してしまうのではないだろうか。

その西口文也が先発した昨日の千葉ロッテ埼玉西武の一戦。 ロッテファンの僕としては微妙な感情がわいてくるのだが、 四球と不運な安打が続き千葉ロッテが1回に4点を先制! つくづく西口文也とはツイテない投手だと思った。 西口は1回でマウンドを降りたものの、その後もロッテ打線は爆発。 1イニング2満塁本塁打などもあって18対1で大勝した。 打順を1番から9番に落とされ、無安打で途中交代させられた荻野貴司一人は蚊帳の外だったが。 まあこれで6カード連続の勝ち越しで首位東北楽天に2.5ゲーム差に迫った。 今日からの直接対決に3連勝すれば、遂に1位返り咲きだ。 今日の先発は、今シーズン無敗の田中将大に対して我がマリーンズは西野勇士。 年俸4億円に対して年棒440万円の特攻戦を挑む。 注目の首位攻防戦、まもなくプレイボールだ。