日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

熱くなれないWBC

何故だろう? 日本代表チームは2次ラウンドを2連勝で突破したWBCだが 個人的に全く感情移入できない。 理由は、その野球スタイルが楽しくないからだろう。 延長戦の末に逆転勝利を収めた台湾戦も ブラジル戦の時と同じように負けたらいいのに、とさえ思った。 プロレベルの野球において外野手には 広い守備範囲が求められるセンター、強肩が必要とされるライトと比較して 守備に不安がある選手も守ることが多いのがレフトである。 北海道日本ハムファイターズで主にセンターを守る陽岱鋼がレフトを守る台湾に対して 福岡ソフトバンクホークスでレフトを守る内川聖一がライトを守る日本。 打撃重視かといえばそうなんだろうが、真の四番打者はそこにはいない。 中途半端なのである。 オランダ戦ではスモールベースボールとは真逆のホームラン攻勢での勝利、 と、目指すべき野球がみえてこない。 監督の采配など一切必要のないゲーム展開が良かったのだろう。 さてアメリカへ行き2勝すれば3連覇となるわけだが、今回はこれまでのように熱く応援できそうにない。 それより激しい外野手争いの続く千葉ロッテで 角中不在の間がチャンスであるにもかかわらず 腰痛でリタイヤしてしまった荻野貴司が嘆かわしく心配だ。