日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

橋下徹現象と部落差別

週刊朝日に掲載された佐野眞一による第一回連載記事は読んでいた。 その内容は以前に週刊文春週刊新潮に掲載されていた内容と何ら変わるものでもなかった。 が、文章の論調が酷すぎるものだと思った。 人の出自や血脈によって、個人の人格を否定するなどは断じて許されるべきではない。 故に大きな問題となったわけだが、この本とは全く無関係の出来事について考えてしまった。 それは、麻原彰晃の娘であることを理由に大学入学や住民票の登録を拒否された問題は完全に無視されたこと。 このことについて、何故多くの人たちは疑問を持たないのだろうか、と。

未だなくなることのない部落差別だが、 この問題を突き詰めていけば当然、天皇制に行きつくと思うのだが。 <「橋下徹現象と部落差別」 宮崎学+小林健治著 モナド新書>