日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

プロレス下流地帯

日本テレビ開局以来、半世紀以上にわたって放送され続けてきた「最古のコンテンツ」プロレス中継が終わった。巨人戦の視聴率が低下し地上波中継削減に向かい、東京ヴェルディの経営からの完全撤退などのなかで、プロレスだけは例外といかなかったのだろう。が、その結果、プロレスはまさに地に落ちたかのような低調ぶりであるその実情を描いたノンフィクション。面白かったのは、いまの小学生に過去のプロレスの試合のビデオを見せてみたらどういう反応をしたかって章。覆面レスラーの意味もわからないし、アブドーラザブッチャーの容姿をみて大受けしたり。なんだろう、僕らが小学生のころ、熱くなってみてたプロレスって。

<「プロレス下流地帯」別冊宝島編集部編 宝島SUGOI文庫>