日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

明治の人物誌

人から借りててしばらく読むこともなくおいてた本っていうのは、本来、自分の選択としては読むこともなかった本ってことになるんだろう。けれどなかなか面白かった。作家、星新一が、父親である星一と親交のあった人物たちを描いたノンフィクションである。清廉潔白そうなイメージのある野口英世が、アメリカ留学の資金を飲み代ですべて使い切ってしまってたり女遊びで散在してたり、と意外な話も。それにしても、明治時代ってどこかオオラカサガあっていいよなって思った。

<「明治の人物誌」 星新一著 新潮文庫