日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

テレビの金持ち目線

テレビの金持ち目線

テレビの金持ち目線
著者:和田秀樹(心理・教育評論家)
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例えば 「生活保護の不正受給はたいした問題ではない」 など、すべてそのまま納得できる主張ではないが、 不正受給の見積額2000億円を摘発するための予算のほうがはるかにかかり コスト的には目をつぶってもかまわない、 ということであればわからなくもない。 以前、消費者金融のCMを自主規制していたテレビ局は 売上欲しさにそれを解禁し、消費者金融のCMが激減した今は パチンコ業界のCMを垂れ流しする。 お隣韓国でパチンコを全廃したニュースなどは一切報道しない。 金持ち優遇政策に関してはだんまりを決め込んでいる。 テレビ局員やテレビに出演しているコメンテイターや司会者などは 間違いなく高額所得者の部類である。 テレビが報道することがすべてではなく、すべてを鵜呑みにするのも危険だ。 所得税累進課税は以前のように高額所得者に厳しくすべきであり その分、必要経費をできるだけ認めればいい。 そうすれば高額所得者は消費を拡大させ、景気も上向く。 そういう主張には大いに納得だ。 <「テレビの金持ち目線」 和田秀樹著 ベスト新書>