日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか

マルクスの「資本論」とロバート・キヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで 人生が大きく変わったという著者。 この2冊は、資本主義経済の本質的な構造と仕組みについて 全く同じことが書かれているという。 労働者の給料は、所詮、経営者からみれば必要経費なのだ。 つまり明日も同じ労働をするために必要なお金だけなのだ、と。 熱帯雨林の樹木は隣の木よりも多くの光を得ようと上へ上へと伸びる。 すべての木が同じことを考え、熱帯雨林の木々は背が高くなる。 けれど、結果的にみれば光を得ているのは最上部の葉っぱだけ。 すべての木の背が低くても各樹木が得られる光の量は同じということになる。 これが資本主義経済に生きる労働者の姿を表しているんだ。 ラットレースを続けているだけだ、と。 まさしく、同感である。 では資本主義社会でどんな働き方を選択すべきか、という提言。 ひとつの考え方としては大いに納得できる。 でも、僕が目指すのは脱資本主義、なんだけど、ね。 <「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか」 木暮太一著 星海社新書>