日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

女子大生がヤバイ!

東京郊外の女子大で文章創作の講座を持つ著者がその作品の一部を紹介しながら女子大生の本音を探る著書。講義が始まった十五年ほど前に比べて、女子大生の文章表現力は飛躍的に向上したという。その理由として、携帯によるメール作成が日常的に行われていることではないか、と。確かに今、電車の中でもご飯食べてるときでも、あちこちで携帯ピコピコしている人達を見かける。活字離れと言われて久しいが、文章を書く、ということに関しては最近のほうがその機会は間違いなく増えているだろう。また、暴力やセックスといった、かつては自己規制していた過激なジャンルに対して、道徳的なタブーがなくなったとも。「ヤバイ」って言葉の意味も今と昔では大きく変化しているし。

<「女子大生がヤバイ!」 小沢章友著 新潮新書