日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

差別と日本人

自民党政治家の中では極めて数少ない、話の筋が通ってる重鎮であった野中広務氏が衆議院議員を引退してもう6年の月日が流れたんだなあ。あの絶対的人気を誇った小泉純一郎と対立し、自己の主張を曲げなかった野中氏の主張こそ正しかったってことは、小泉内閣の悪政による現在の日本の停滞ぶりを見れば明らかだろう。被差別部落出身でありながらも同和利権の是正にも取り組んだ氏と、在日韓国人である辛淑玉氏との対談集。差別の実態が語られると共に日本の閉鎖性が明らかにされている。

<「差別と日本人」野中広務辛淑玉著 角川oneテーマ21