日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

その街の今は

大阪の古い写真を集めるのが好きな主人公、歌ちゃんが勤めるアルバイト先のカフェがある場所は、実際の僕の事務所のすぐ近くってことになってる。物語に登場するのも、道頓堀や三津寺、周防町、鰻谷、御堂筋に長堀通と、僕の日常生活の行動範囲と重なる場所ばかりなんで親近感を覚える。登場人物たちの会話も思いっきり大阪弁やし。大阪ってやっぱりいいよな。

<「その街の今は」 柴崎友香著 新潮文庫