日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

「八月十五日」は終戦記念日ではなかった

昭和天皇終戦の聖断を下したのは八月十日であり、実際に東京湾上のミズーリ号で降伏文書に調印したのは九月二日である。 その間も各地で戦闘はあり、ソ連樺太、千島を占領した。 そのことは承知していたが、 広島・長崎への原爆投下を一部陸軍幹部は事前に知っていた、とか。 奈良・東大寺の大仏殿が迷彩色にほどこされていたとか、法隆寺五重塔が解体されていたとか。 本当かな、と疑いたくなる内容も。 法隆寺の所在地を飛鳥と表記するなど、明らかな間違いを堂々と記載しているだけに疑わしい。 <「『八月十五日』は終戦記念日ではなかった」 古川愛哲著 ベスト新書>