日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

東電帝国その失敗の本質

元朝日新聞経済部記者の著者がみた東京電力という会社。 元々原発賛成であった読売に続き、 それまで反原発であった朝日に対して原発のPR広告を掲載することで原発促進へ。 それに基づいて全国の地方紙までが広告料欲しさに原発賛成へと導く。 朝日から遅れること1年、毎日新聞も遂に原発賛成に。 広告費によってマスコミを懐柔したように 政治献金によって政治家を、天下りの受け入れによって官僚を、 研究費という名目によって御用学者をコントロールしてきた企業体質。 これら莫大な交際費の類いは、当然のことながら我々が払う、世界一高い電気料金が原資だ。 東京電力圏内に住まない我々も国内九電力体制下(沖縄電力原子力発電所を持たないので含まれない)では どこも同じだ。 全くもってふざけんな、である。なんとかならんもんかな? <「東電帝国その失敗の本質」 志村嘉一郎著 文春新書>