日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

TOKYO 0円ハウス 0円生活

大学で建築を学んだ著者が興味を持ったのが路上生活者の家。隅田川沿いのブルーシートで女性と暮す鈴木さんの暮しぶりは驚きの連続だ。家の中には電気もありテレビやラジカセ、カセットコンロもあり、簡易のお風呂だってある。 鈴木さんは毎日アルミ缶を拾い、それを現金に替える。月に5万円近くの収入になり、それをすべて食費と酒代に使っている。自炊で5万円丸々だから、そこそこなものを食べているらしい。 電気は車用のバッテリーをガソリンスタンドでもらってくる。 水は公園の水道で毎日、ペットボトルに詰めに通い、飲料用には一度沸騰させている。 ガスは拾ってきたカセットコンロでボンベは格安スーパーで購入。 なんだか人間らしい暮らしって感じがする。 固定資産税払って、当たり前のように電気代やガス代が自動引き落としされてる暮らし、しんどいもんなあ。 <「TOKYO 0円ハウス 0円生活」 坂口恭平著 河出文庫