日出づる国の片隅で。

本の話から日常の話まで

昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃

その日、まだ幼少であった僕にリアルタイムの記憶は一切ない。まだそういった物事を理解できる年齢でもなかったし。でもその時の衝撃の大きさは相当だったみたいだ。それはそうだろう。時のスーパースターが単に自殺しただけでなく、自衛隊に乗りこんでの割腹自殺である。しかも介錯されて首と胴体が離れていたというのだから。三島は用意周到にこの日に備えて自らの生を完結させたのだろう。時代はさらに酷くなっている。憂国の気持ちは、みんな感じているのではないか? <「昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃」 中川右介著 幻冬舎新書